雨天続きの晴れ間
この頃の雨天続きで心がなんとなく鬱々としていて、さらに訃報が入り地球の裏側まで気持ちが落ち込みました。
男の子がいたら、ハルマという名前がいいな、素敵だな、大雨に降られた時の晴れ間のような、そんな人になったらいい。
そうだ、晴れ間と書いて、「晴間」。
ハルマ。
そんな未来の子どもにつけたい名前のきっかけとなった三浦春馬さんが、亡くなりました。
初めてしっかり作品を観たのは、小栗旬さんが素晴らしいという評判を耳にして観た、クローズゼロ。
美藤というキャラクターを演じた三浦さんがとりわけ印象に残り、新しい石鹸をおろすときのような、ありがたくて幸せな何かのような...
これからもこの才能溢れた俳優を見続けられる!という嬉しさでワクワクしたことを思い出します。
そこから全ての映像作品を追いかけ、舞台をやるようになれば観劇に行き、
「やっぱりこの人は凄い!もっともっと観たい!」
そう強く思いながら、出演作を楽しみにしていました。
これからどんどん仕事が入って、そして作品を経ていくごとに色んな顔を見せてくれるのだろう、同じ時代に素晴らしい俳優と出会えた。
そう思っていた矢先。
まるで物語の中の出来事のようなニュース。さらに一日経っても全く現実味のない記事。
何があったのかは、ご本人にしかわからないこと。下世話な憶測で彼の名前が汚れるようなことのないよう、ご家族の皆さまの悲しみに静かに無言で、労りの気持ちを寄せる人が多いようにと、祈るばかりです。
雨が降って、束の間晴れ間が見えるたびに、彼のことを思い出すことでしょう。
雨上がりの晴れ間のような、そんな時間を天国で過ごしていることを願って止みません。
どうか、安らかに。